2011年10月30日日曜日

むずかしいことをやさしく



むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをゆかいに
ゆかいなことをまじめに
書くこと


という井上ひさしのことばがあります。


むずかしいことをさらにむずかしく云う人がいます。
簡単なことをわざわざむずかしく云う人もいます。
むずかしいことがレベルが高いと思ってしまうのか
むずかしく云うことで自分を大きく見せようとするふしがあります。
やさしいことは簡単に云ってしまって
軽く伝わってしまうこともよくあります。
逆に深いことは小難しく云っているようなところもあります。


きちんとコトの本質を理解し
モノの深さを考えることが大事なんだと思います。
むずかしいことをやさしく云ったり
深いことを愉快に云うなんていうほうが
レベルはかなり高いはずです。
深く理解していないといけないですから。
理解出来ていないときほど
話がむずかしくなったり軽くなったりします。
自分をごまかしているからだというのは
私も覚えがあるのでよくわかります。


人に伝える、とは何か


それを考えるとき
井上ひさしのこのことばを繰り返してみます。
そして、
人になにかを伝えるということに対して
真摯に取り組まなければ、と襟を正します。